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【作品分析】
(1)主人公の性格特性
主人公・孫悟空は12歳で、田舎育ちのわんぱく少年。幼い頃に死んでしまった育ての祖父・孫御飯の形見が、ドラゴンボールの一つである四星球(スーシンチュウ)だったことをきっかけに、ブルマという少女と出会い一緒にドラゴンボール探しの旅に出る。
物語がはじまった当初の悟空は、無邪気で元気いっぱいの少年で、女の子をはじめてみたなど世間離れした野生児であった。次のシーンは、第1話でブルマと悟空が初めて出会った時のものである。
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悟空 :「妖怪め〜こらしめてやる!!!」
ブルマ:「ちょ ちょっとまった!!!」「わ わたし妖怪じゃないわ!!人間よっ!!!」
悟空 :「え!!人間!?」「ほんと!?」
(中略)
悟空
:「なんかオラとちがうな〜」
「ヒョロヒョロッとしてよわそうじゃないか!」
ブルマ:「そりゃあだってしょうがないわよ!」
「あんた男でしょ!!わたしかよわい女の子だもん!!」
悟空 :「おんな!?おまえ女か!?」 | その後、悟空はブルマとドラゴンボール探しの旅に出ると、人間離れした強さと大食いで周囲を驚かすものの、持ち前の明るさで多くの人を魅了していく。悟空は悪の心が全くない、無垢な子供として描かれており、清い心の持ち主だからこそ彼は筋斗雲(キントウン)に乗ることもできた。素直でまっすぐな性格の悟空は真面目に修行にも励み、生まれ持った才能(ここでは戦闘種族のサイヤ人の血をひいていること)もあり、その後どんどん強くなっていく。
悟空の成長は止まるところを知らない。そんな悟空の飛躍に周囲の人々も期待し、凶悪な敵が現れるたびに悟空に希望をたくす。的中率100%を誇る占いババというキャラクターが、「ほんとにすごいこぞうだぞよ」「あいつはやがて世界を救うてくれるのじゃ」と予言したように、その後悟空は何度も強敵と戦っては地球と人々の平和を守っている。
悟空にとって強い相手と戦うことは、怖さよりもわくわくする気持ちの方がはるかに大きい。一対一で戦うトーナメント戦の天下一武道会では、いつもわくわくしながら悟空は戦っていた(図3-8-2)。しかし、大人になった物語後半からは、自身も敵もパワーアップしてきたため、わくわくしたいというよりも地球を救うために戦うことがほとんどであった。それでも「強いやつと戦いたい」という気持ちは依然として変わりはなく、基本的に「世のため人のため」というより「自分がわくわくしたい、そして相手に負けたくない」から彼は戦っているのである。以下の会話は、「天下一武道会編」のピッコロとの戦いで、悟空の助太刀をした神様が彼に怒られた時のものである。
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悟空 :「まだ試合の決着がついてないんだ!!」
「ジャマしないでくれよ!!いいところなんだからさあ!」
神様 :「し・・・試合だと・・・!」
クリリン:「あ あいつまだあんなこといってるぞ!!!」
「ピッコロ倒さないと世の中があぶないんだぞ!!」
亀仙人:「ふ・・・ふっふっふ・・・いかにもあいつらしいわい・・・悟空にとっては 世の中のことなんぞは たいしたことではないようじゃ・・・」
「わくわくするような強いあいてと試合をして勝つことがすべて・・・」 |
戦い以外のことに関しては、悟空は無知で無頓着である。たとえば、男か女か確かめようといきなり体をさわったり、マイクを自分に向けられても意味がわからなかったりと、いわゆる「一般常識」というものが全くない。結婚の意味もよくわからないうちにその場であっさり承諾し、真面目な話でも「ようわからんけどおもしろそうだな!」とさらりと受け流すなど、物事を深く考えないキャラクターとして描かれている。そして、そのようなところがまた悟空の魅力でもある。
また、悟空は少年の頃シッポがはえており、満月を見ると凶悪な化け物に変身してしまうという変わった体であった。実は、宇宙からやってきた好戦的な種族・サイヤ人だったことが判明する。その後の「フリーザ編」で、親友クリリンが目の前で殺されたことをきっかけに伝説の「超(スーパー)サイヤ人」に目覚めた悟空は、最終的には「超(スーパー)サイヤ人3」にまで変身する。大人になってからも、悟空は良きライバルや仲間とともに、強敵と戦ってさらなるレベルアップを目指していった。
体こそ大人であるものの、基本的に「強いヤツと戦いたい」と願う悟空の性格は終始変わらない。強い敵が目の前に立ちはだかるたび、もっと強くなりたいとさらなる修行に励む悟空。それは、大人になってからもずっと変わらない姿だった。

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